2021年4月~6月の期間に集計された世界のeスポーツタイトルの影響力ランキングを紹介します。世界のeスポーツの人気や盛り上がりを把握するための参考にしていただければ幸いです。
【YouTube】日本で人気のゲームは世界でどうなの?世界eスポーツ影響力ランキングTOP15!!【2021年4月~6月】
【参考】前回(2021年Q1)のTier
情報・分析ソース
情報
- Twitch
- Esports Earning
- The Esports Observer
分析
- The Esports Observer
- newzoo
指標
「The Esports Observer」では、以下の6つの指標で重み付けをしてTier(ランキング)を作成されています。
- 月間アクティブPCプレイヤー数: 30%
- 賞金額: 25%
- eスポーツ配信の視聴時間: 20%
- ゲーム動画の視聴時間: 15%
- ライブ配信数: 5%
- 大会数: 5%
Tier3
15位 Hearthstone
⇩14位
Twitchの視聴時間によってこの位置をキープしています。
14位 FIFA21
⇩13位
Twitchの視聴時間によってこの位置をキープしています。
Tier2
13位 PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
⇩5位
Q1では5位でしたが、今回は13位と最も順位を落としています。
前回では世界大会が開催されていた一方で、今回は地域大会のみであったことが要因と考えられます。
ただ、全世界的に視聴者数が落ちている傾向にあるのは要注意です。
12位 World of Warcraft
⇩10位
Twitchの視聴時間によってこの位置をキープしています。
11位 Overwatch
⇧12位
4月に開催された「Overwatch League」の影響で多少前回よりは伸びはしたものの、視聴時間はあまり多くありませんでした。
10位 Call of Duty Black Ops Cold War
New
「Call of Duty League」で使用されているタイトルであり、同大会の盛り上がりによって今回ランクインを果たした。Twitchでの視聴時間と大会賞金が大きく結果に影響したと考えられます。
9位 Apex Legends
ー
Twitchの視聴時間やプレイヤー数では目立っているものの、eスポーツの競技としての側面(大会数やその盛り上がり)では未発達な部分が多いので、この順位で落ち着いています。
8位 Rocket League
⇩7位
5月と6月に行われた大会の視聴者数とその賞金の多さによってこの順位となっています。特に2021年は例年よりも大会開催数が多く、eスポーツへの力の入れ方が感じられます。
7位 Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
⇧11位
世界大会であるSix Invitational 2021の影響で今回大きく跳ね上がりました。視聴者数や賞金額が大きく加算されています。ただ、例年と比べると少し物足りない印象です。
6位 Fortnite
⇩3位 Tier1
大会開催の動きが徐々に緩やかになってきたので、その影響から順位を落とす結果に繋がっています。それでも視聴者数はトップクラスに多いのであまり問題はありません。
Tier1
5位 VALORANT
⇧6位 Tier2
世界大会以後、Twitchでの視聴者数が軒並み上昇しているので、今後も非常に期待が持てるタイトルです。日本でも関心は高まっているように感じます。
4位 Call of Duty: Modern Warfare/Warzone
New
Twitchでの視聴者数とプレイヤー数の多さだけで今回ランクインしました。海外ではバトルロワイヤルの中で一番といっても過言ではない人気です。ただ、eスポーツとしての動きはあまり活発ではないので、今後どうなるかは微妙なところです。
3位 DOTA2
⇧5位 Tier2
昨年は苦戦していたものの、今年に入って大会開催が上手くいっていることで大きく伸びました。ただ、上昇要因の大部分を占めているのは賞金なので、大会開催がないと落ち込むでしょう。
2位 CS:GO
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1位にかなり肉迫する程の盛り上がりを見せています。欧米を中心とした限られた盛り上がりのなかでもトップクラスの人気です。大会開催数、賞金額、視聴者数で優秀な成績を残しています。
1位 League of Legends
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世界的人気タイトルは伊達ではなく、Q2でもトップでした。プレイヤー数、視聴者数、配信数などでトップクラスの成績を記録しています。今回はほとんど地域大会がメインとなっているので、Q3、Q4と大会の規模が大きくなって、どのような結果となるのかは気になるところです。
2021年 Q2のTier・順位
Q3の予想
大会開催数ももちろん重要ですが、上位タイトルを見るとTwitchの視聴時間が、かなり影響しているように思えます。また、その同時視聴者数も大会期間だけでなく、平均的に高くないと最上位には入れないようになっています。この状況を考えると今回ランク外のタイトルがランクインするのは難しいでしょう。この牙城を揺るがす新規タイトルも現れていないので、ランキング内のタイトルはあまり変わらないでしょう。
DOTA2と7位以下のタイトルは大型大会やその視聴時間による影響が大きいので、Q3で大会があまり開かれないものは大きく順位を下げると考えられます。