[要注目]今勢いがある日本のeスポーツチームはここだ!!大手チームの傾向から市場を分析!!

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eスポーツ関係者である筆者が選ぶ「今勢いが凄いeスポーツチーム」とは!?
更に、その結果から見えるeスポーツ市場の推移と傾向をまとめて特集してみた。

【YouTube】日本のeスポーツが一目で分かる!!今勢いが凄いeスポーツチーム7選!!

はじめに

esports

eスポーツ市場を理解する上で「プロチーム」の存在は欠かせない。

今回は、その中でも「今勢いがあるチーム」をピックアップすることで、多くの人がeスポーツのプロチーム事情を理解しやすいようにした。最後に総評として、プロチームを取り巻く環境の傾向を考察していきたい。

ピックアップの指標

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ピックアップの指標は主に2つである。

チームの知名度(eスポーツチームの内外)活動実績(強さ)の2点である。

※これは筆者の独断と偏見によるものです。ただ基本的にフラットに幅広く選びました。

DetoNator

Home | DETONATOR
DETONATORは2009年から活躍する日本のプロゲーミングチーム。国内、海外大会での実績があり、現在はValorantのコーチングサービスも提供している。

部門

  • PUBG MOBILE
  • Apex Legends
  • VALORANT
  • ストリーマー

特徴

DNT-photo
画像引用

StylishNoobSHAKAなどDeToNator 4BRの面々を筆頭に、絶大なストリーマーの影響力を誇っているチームである。特に先述した二人は、Twitchの認知度が低い日本においてでも、平均的に1万前後の同時接続数を記録するなど、日本のTwitch配信市場でぶっちぎりのトップである。

こうした背景には2009年といった早い段階での参入AVAなどでの実績が裏付けられている。また、海外にも展開している有数の日本チームでもある。

Crazy Racoon

Crazy Raccoon
Official Home Page of Crazy Raccoon.

部門

  • FORTNITE
  • Apex Legends
  • VALORANT
  • ストリーマー
  • タレント

特徴

Fortniteを起点に強い影響力を持つチームである。2018年結成と比較的新しいチームである。

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公式サイトより引用

特にインフルエンス能力が長けていて、YouTubeやTwitterといった日本市場にあったメディアの力の入れ方によって、幅広いファンを獲得している。独自に開催している「Crazy Raccoon Cup」は日本最大規模のFortniteの大会となっている。

CRC
公式サイトより引用

また、昨今の流行であるApex LegendsやVALORANTのチームも早期に立ち上げるなど、押さえるべきところはしっかり押さえている印象である。

DetonatioN Gaming

部門

  • League of Legends
  • PUBG
  • PUBG mobile
  • VALORANT
  • Splatoon2
  • ストリートファイターV
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ
  • Shadowverse
  • Winning Eleven

特徴

DGW
公式サイトより引用

近年、日本で一番幅広いタイトルにおいて活躍しているチームである。上記の部門のほとんどが国内シーンにおいて上位の結果を残している。こうした選手たちに対する給与制の取り組みも界隈の中では、非常に早い段階で行われていた。現在では多くの部門で比較的安定した給料システムが導入されていると言われている。

アジアを中心に爆発的な人気を誇っているPUBG mobileや10月末にオープンベータがリリースされたばかりのLeague of Legends: Wild Riftなど、比較的未開拓なeスポーツ市場にも積極的に参戦している印象がある。チーム設立は2012年と比較的古株のチームである。

REJECT

REJECT

部門

  • PUBG
  • PUBG MOBILE
  • COD
  • COD MOBILE
  • Apex Legends
  • VALORANT
  • Rainbow Six Siege

特徴

eスポーツという産業における若い力の勢いを感じるチームである。チームPVなど「格好いい」eスポーツのイメージ作りへの意識が感じられる。

また、タイトルの選択も戦略的に行っている印象が強い。特にPUBG mobileなどのモバイルeスポーツ市場への参入も界隈の中では非常に早い方であった。実力の部分もVALORANTやPUBG mobileなどでは非常に高い成績を残している。現体制になったのは2018年と比較的新しいチームである。

JUPITER

ZETA DIVISION®
2018年1月に設立された国内外のesportsシーンで活躍するGaming Organization「ZETA DIVISION」のオフィシャルサイトです。試合やアパレルの他、選手やストリーマーといった「ZETA DIVISION」にまつ...

部門

  • VALORANT
  • BRAWL STARS
  • Apex Legends
  • PUBG mobile
  • COD mobile
  • FORTNITE
  • ウイニングイレブン
  • ストリーマー
  • キャスター/コメンテーター

特徴

JUPITER-Absolute
公式サイトより引用

VALORANTにおける圧倒的な強さによって、知名度がより高まったチームである。Apex LegendsやPUBG mobileでも好成績を収めている。

また、チームには珍しくキャスターやコメンテーターへの支援も行っている

選手の加入の際の動画や画像、チームのユニフォームなどアーティスティックな面にも注力している。

FAV gaming

https://www.favgaming.com/

部門

  • 格闘ゲーム
  • クラッシュロワイヤル
  • Rainbow Six Siege
  • VALORANT
  • Apex Legends

特徴

fav

基本的にeスポーツチームはシューティング、MOBA、格闘ゲームなど、得意なジャンルは固定されがちだが、FAV gamingはストリートファイタークラロワR6Sと今まで挙げたチームよりも幅が広いラインナップで好成績を残しているのが特徴である。

SCARZ

SCARZ|Professional esports team
SCARZはesportsの日本最前線で活動するプロゲーミングチームです。 国内有数の大型チームとして、VALORANT、PUBG MOBILE、Apex Legends、Call of Dutyなどの部門を有し、国内・海外の大会で実績を残...

部門

  • Apex Legends
  • Call of Duty
  • Call of Duty mobile
  • Dota 2
  • FIFA
  • 格闘ゲーム
  • Fortnite
  • League of Legends :WildRift
  • PUBG mobile
  • Rainbow Six Siege
  • VALORANT
  • Winning Eleven

特徴

最近はApex Legendsの国際大会で結果を残したことがテレビでも特集されていた。R6Sやスマブラの部門では海外選手を起用するなど、日本では数少ない海外展開したチームでもある。

Sponsors | SCARZ Official Site

Call of Duty mobile、PUBG mobile、WildRiftなどモバイルタイトルにも積極的に参入している。付いているスポンサーの規模メディア露出の回数は界隈随一である。設立は2012年と長い間一線で活躍している。

その他の注目チーム

SunSister

https://sunsister.jp/

PUBGやスマブラでは非常に高い成績を残している。Apex Legends、VALORANT、PUBG mobileなどホットなタイトルは押さえている印象である。設立時期は2010年と非常に早い。

CYCLOPS athlete gaming

CAG OSAKA | multi gaming team
CAG OSAKAの公式HPです。大阪を拠点とし、FPSや格闘ゲームを中心に幅広いジャンルで活躍するプロゲーミングチームです。世界に名を残すプレイヤーとなるべく、チーム一丸となり世界へ挑戦します。eスポーツ発展の為、大会への出場、イベント運...

R6Sや格闘ゲームなどを中心に活躍しているチームである。設立時期は2016年と日本eスポーツの初期の盛り上がりに貢献している。

Rush Gaming

Rush Gaming
Rush Gaming Inc. is a new gaming company and esports organization built at the intersection of competitive gaming, commu...

Call of Duty界隈で主に有名なeスポーツチームである。日本のeスポーツ界隈がアパレル関係に力を入れていく流れを作った。設立時期は2018年と割と新しいチームである。

SengokuGaming

Sengoku Gaming公式
福岡を拠点とするプロeスポーツチーム「Sengoku Gaming」の公式サイトです。Sengoku Gamingは、主に若手選手の育成に重点を置いたeスポーツチームです。若手選手に活躍の場を与えるだけでなく、第一線を離れた後のキャリア形成...

近年非常に力を付けている印象のあるeスポーツチームである。国内1位など際立っている訳ではないが、抱えている部門は各タイトルで上位クラスの強さを誇っている。設立時期は2017年である。

父の背中

父ノ背中-Father's Back- OFFICIAL SITE
日本最大級のリーチを誇るプロゲーミングストリーマー集団【父ノ背中】メンバーの使用デバイスやイベント出演情報をココで確認!

日本のeスポーツチームには珍しく、配信に特化したストリーマー集団として成功している。

総評

上記のピックアップしたチームの情報を元に、「ストリーマーに関して」「設立時期から見える傾向」「eスポーツの外見への意識」「タイトル選択」の4つの観点で、現状のeスポーツのチーム事情を考察した。

知名度には欠かせない「ストリーマー」の存在

Streamer beautiful girl shows heart sign with hands professional gamer playing online games computer, neon color

スポンサー収入がチーム経営の大部分を支えている以上、その還元としてはスポンサー企業の露出が高まることが一番良い。このように考えるとチームとしては強さも重要であるが、知名度も重要になってくる

その中で最も重要な存在は「ストリーマー」である。

ストリーマーを重視する理由

eスポーツにおける「ユニフォーム」の広告塔としての役割はスポーツより劣る。何故なら、画面上で主役となるのは、ワイプで写されるプレイヤーではなく、操作するキャラクターになるからだ。キャラクターにスポンサー企業のロゴを施すことは基本的にできない。そしてユニフォームを着た選手の全身が映るシーンは僅かしかない。

このような現状を考えると、スポンサー企業の露出の面では、ユニフォームよりも配信や動画で企業のロゴなどを表示することの方が有効である。一定の場所に長時間表示されるからだ。

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また傾向として、配信や動画でより多くの人を集めるのは、プロ選手よりもストリーマーである。知名度も基本的にストリーマーの方が高い。以上のように考えると広告塔の役割としてはストリーマーの方が有効であると考えられる。

コロナショックの影響でライト層が非常に増えた今、ストリーマーは配信や動画投稿といった比較的彼らが気軽に触れやすいところで活動している為、チームの集客としても非常に有効に機能している。その為最近では、eスポーツチームがストリーマー部門にも力を入れる傾向にある。

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もちろんストリーマーの影響力だけでは成り立たない。チームとして、eスポーツでの格式の高さを生み出すには、各タイトルでの強さも必要になってくるからだ。

設立時期から見るチームの傾向

今回紹介したチームの設立時期をざっくりと年別に分けた。ホームページに明確な記載がないモノは推定で記載した。ご了承を。

~2012年に設立したチームの特徴

game

この時期に設立されたのは、DetoNatorSunSisterSCARZDetonatioN Gamingなどのチームである。

この時代は世界的にもeスポーツの認知があまり高くない時代であった。その為、収益よりも「ゲームをより楽しみたい、より上手くなりたい」という思いの方が設立の動機としては強いように個人的には考える。

結果として、この「早期参入」と現在まで繋いだ「並々ならぬ継続力」がブランド力に磨きをかけた。

チームのカラーとしては「強さ」、つまりは純粋な競技の実力に重きを置いている印象が強い。そして実際強い。その中でもストリーマー部門でも結果を残している「DetoNator」は凄いと言える。

2013~2017年に設立したチームの特徴

ゲームする人

今回取り上げた中では、CYCLOPS athlete gamingSengokuGamingなどが該当する。世界では本格的にeスポーツが知られてきたが、日本ではやっと知られてきた時期である。

日本でもeスポーツチームが作られていく流れを広げた世代である。後続の参入が比較的不利なeスポーツの中でも、強いタイトルを何点か持っており、以前に設立されたチームの良い刺激にもなっていた印象がある。

2018年~に設立したチームの特徴

Crazy RacoonREJECTJUPITERRush GamingFAV gaming(?)などが該当する。この時期は日本でもeスポーツが盛り上がり始めた時期である。また「PUBG」や「Fortnite」などの第一次バトロワブームとも重なり、これらのタイトルから始まったチームも多い。

最大の特徴はビジネスを意識した上での参入を試みている点である。実際にチームブランドへの意識が高い。その為か競技選手だけでなく、ストリーマーやキャスターなどに力を入れるのも早かった。

実力の面でも「Apex Legends」や「VALORANT」など新規タイトルでは、古参のeスポーツチームとも対等に渡り合っていることを多く目にする。非常に勢いがある。

格好いいeスポーツを目指す流れへ

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eスポーツは「ダサい」という風潮が界隈を付きまとっていた。

こうした風潮に対して、最近では大手プロチームを中心にホームページアパレル動画・画像デザインなど、eスポーツの見た目を格好よくしようという試みが行われている。特に2018年以降に設立されたチームはこの点を重視している傾向にある。

Just a moment...

スポーツであれ、音楽であれ、あらゆるエンターテイメントが多くの人を巻き込む要素の一つには、コンテンツの外見の部分が呼び水となることがある。その点を考えるとeスポーツの発展にも非常に有効であると個人的には考えている。

ただ過度に外見ばかりに気を遣ってしまうと、今度は「イキっている」など痛々しさを感じることも多々あるので、強さの部分や真摯に取り組む姿勢などeスポーツとしての中身の部分とのバランス感覚も重要になってくると思われる。

「タイトル選び」から戦略的に!!

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チームを運営する上では、強さ盛り上がりを考えて、参入するタイトルを選ぶ必要がある。

強さを考慮したタイトル選び

国内外のeスポーツを見ていく中で、比較的リリース時期が古いタイトル(League of Legends)などは新規参入するのが難しくなっている。技術や戦術などの面で先行組との間に大きな開きがあるからだ。これを埋めるのは非常に難しい。

もしそれでも参入したい場合は、何らかの影響でチームを解散せざるを得なくなったベテランチームと契約するパターンが多い。

VALORANT
(c) 2020 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.

しかし、これも資金などを考えると難しい側面もあるので、比較的フラットな環境で戦うことになる、新規タイトルに早期参入することが現状ベストである。ただ多くのチームが同じように考えるので、新規タイトルでもパワーバランスが早く固まる傾向にある。これはVALORANTの現状を見れば明らかである。

なので、半ば博打を打つ様な形でプレリリースやベータ版の時点で参入しなくては間に合わない恐れが今後は出てくるだろう。

盛り上がりを考慮したタイトル選び

apex

悲しいことにエンターテイメントである以上、どんなに強くても、そのタイトルが盛り上がっていなければチーム経営としては上手くはいかない。

その為、盛り上がりを考慮した上で参入するタイトルを選ぶ必要がある。今回取り上げたほとんどのチームが、日本でも人気が高いApex LegendsVALORANTに参入している点から、盛り上がりも重要な要素であることが分かる。

pubg-mobile

盛り上がりという点で今後注目すべきは「モバイルeスポーツ市場」である。今回取り上げた多くのタイトルも本格的な参入を開始している。

2019年から「PUBG mobile」「Call of Duty mobile」「Free Fire」などのタイトルがアジアや南米を中心に盛りがっていた。既に世界的eスポーツチームである「Team Liquid」や「Faze Clan」は参入している。

Webサイトエラー

2020年に入ってこの動きは加速している。世界最大手のゲーム企業である「Tencent」は、モバイル版の「League of Legends」である「WildRift」を10月末にリリースした。更にdocomo(NTT)は賞金総額3億のPUBGモバイルの大会開催を発表した。賞金とは別に選手全員へ350万円の年間保障も付いている。

日本ではPCゲームよりも、モバイルゲームの方が人口が多いことを考えると、モバイルeスポーツが盛り上がる可能性は非常に高いと考えられる。

終わりに

espo

モバイルeスポーツや新規タイトルによって、更にeスポーツは盛り上がっていくことだろう。これからも要注目である。

最終的には世界大会で優勝する日本チームの姿を見せてくれ!!

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