VALORANTで活躍するプロ選手はどのタイトル出身の選手が多いのだろうか。その結果から見えてくるものとは?そして世界的な動向は?
はじめに
世界的にも、日本的にも今最も注目されているeスポーツは「VALORANT」であることは間違いないだろう。リリースから2か月しか経っていないにも関わらず、多くのプロチームが参入している。
そこで今回は、プロチームの選手たちの経歴(前にどんなタイトルで活躍していたのか)という観点でVALORANTシーンを見てみる。
選手たちの経歴
参考にした16チーム
今回は直近の大会である「GALLERIA GLOBAL CHALLENGE 2020」に招待された16チーム80名をとりあげた。
- BlackBird Ignis
- SunSister
- REJECT
- 野良連合
- DetonatioN Gaming
- AKIHABARA ENCOUNT
- CYCLOPS athlete gaming
- FAV gaming
- SCARZ
- AVALON Gaming
- Lag Gaming
- Crest Gaming DWFN
- Absolute JUPITER
- Sengoku Gaming
- Crazy Raccoon
- Way Myriad
選手の前歴
- CS:GO 57名(約70%)
- Overwatch 9名(約11%)
- PUBG 6名(約8%)
- Fortnite 4名(約5%)
- その他・不明(採取不可能) (約5%)
複数タイトルで活躍していた選手の場合は、最も活躍していたタイトル、もしくは直近のタイトルとしている。
注目ポイント
日本で流行っていなかったタイトルの選手が活躍している
「CS:GO」や「Overwatch」といった日本ではあまり注目されていなかったタイトルの出身者が多い。そんな彼らがVALORANTで活躍する背景には、ゲーム性が似ていて馴染みやすかったということが一つ理由としてはあるだろう。
しかし、「Absolute JUPITER」など前タイトルでも強かったチームに関しては、単純に彼らの「強さ」が世間的に認知されていなかっただけのような気もする。
どんなに強くてもタイトルの認知度が低ければ、そのタイトルで生きるのは難しいというeスポーツの側面も見て取れる。
意外にもバトルロワイヤル出身者が多い
「Fortnite」や「PUBG」などのバトルロワイヤルで活躍していた選手が「VALORANT」に移行している割合が高いのも注目ポイントだ。
これらのタイトルはシューティングの要素でしか繋がっていない。特にFortniteは視点が3人称なのでどこまで活きるのかはとても気になる。ただ、それほど多種多様なeスポーツ関係者が「VALORANT」に期待していることは間違いない。
PUBGシーンでは、特にNAのプロがVALORANTに移行する割合が高い。若干最近は持ち直してはいるものの、一時期大きくNAのPUBGシーンは衰退したことが原因として考えられる。彼らが去ってしまうのは悲しかったが、またVALORANTで活躍しているのを見ると少し懐かしい気持ちになるものだ。
終わりに
世界的にVALORANTには多様な経歴を持つ選手たちが集まっている。その中でどのタイトルの出身者がVALORANTでは強いのかという観点で見てみるのも面白いだろう。
やはりVALORANTは今後とも要注目だ。
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