【UBISOFT】が公表したプライベート大会開催におけるルールがesportsの未来を左右する可能性大!!
【 Rainbow Six Siege 】 非営利トーナメントライセンスについて
2019年12月18日【UBISOFT】が【 Rainbow Six Siege 】を使った非営利トーナメントライセンスについて公表した。
SNSではこの出来事がesports全体として盛り上がった。
今後、公式がプライベート大会開催のルールを決める流れがesportsシーン全体に広がると予測する。
疑問点
どこまでの大会が申請必要なのか?
ユービーアイソフトは「レインボーシックス シージ」のコミュニティの皆様による「非営利」での大会・イベントの開催を、下記の条件で許可します。
とあるが、ごくごくプライベートな
ストリーマーがフォロワーから参加者を募って賞金無しで大会を行う。
のような場合でも、大会の申請が必要なのだろうか?
日にちは何とかならなかったのか?
2019年12月18日より有効
発表と同時に即発効・・・
ここ数日中に大会の開催を予定していた場合、延期が確定してしまうのではないか?
新年から発効など、何とかならなかったのだろうか。
メールはどのくらいで返信されるのか?
トーナメントの開催条件を満たしているのであれば、メール送信するだけで自動的に承諾される。
問題なのは1つでも開催条件を満たしていない場合はメールでの個別相談となること。
もしお客様の開催するイベント・大会が、以下の2~13の要項をひとつでも満たしていない場合は Esports-JP-Community@ubisoft.comにイベント・大会の詳細を記載してお送り下さい。個別に確認・検討させていただきます。
申請メールに対する返事はどのくらいの期間で貰えるのか?
大まかにでも分からなければ開催日時の逆算も難しいのではないだろうか?
「運営・開催者」は誰を指す?
大会・イベントの運営・開催者は、20歳以上であること。
esportsの大会は大学生も開催したいはずだ。
しかし、大学生には未成年の者も含まれる。
開催者が20歳以上であれば良いのだろうか?
運営に携わる全ての者が20歳以上である必要があるのだろうか?
大会の結果は報告しない?
ユービーアイソフトはトーナメントの結果をもとに、ユービーアイソフトが主催、出資する大会の出場プレイヤーを選出することができます。
大会開催の申請メールは必要であるのに結果のメールは必要ないのか?
では【UBISOFT】はどの様に優秀なプレイヤーを発見するのだろうか? 直接観戦するのだろうか?
日本とは?
投稿者が【UBISOFT JAPAN】であること、メールの送信先が「Esports-JP-Community@ubisoft.com」であることから、日本を対象にしていると思われる。
では何が日本ならこのルールは適用されるのだろうか?
主催者の所在地?国籍?会場?訪日外国人がネットカフェにいながらオンライン大会を開く場合は?
完全に重箱だが、きちんと規定されていないのは問題だと思う。
罰則は?
開催期間中に上記で定められたいずれかの条件にお客様が違反した場合は、ライセンスが自動的に撤回されます。
ライセンスが撤回されるとどのような不利益を被るのだろうか?
開催者や参加者のアカウントがBANされるなど(さすがにそれは無いと思うが・・・)明確な罰則は記載されておらず、今のままでは実効性が薄いように見えてしまう。
UBISOFTの狙いは?
【 Rainbow Six Siege 】 の品質を下げない為?
規則を設けずに野放しにしておくと
- 賞金の未払い
- チートや罵詈雑言などの不快な行為の放置
など、雑な運営をされた場合タイトルの印象が悪くなる。そこで一番被害を受けるのは【UBISOFT】だ。
大会の質を保つ為の措置なのではないだろうか。
公式大会の権威を保つ為?
何よりも総合費用が制限されている為、環境構築費、人件費、賞金を大規模にすることは不可能である。
無制限にすると、金銭面での豊かな者が公式を超える賞金をプールするなどして、パワーバランスが崩れる可能性がある。
これを防ぐ為の策であると考えられる。
良い点
- 他タイトルも含めて多くのプライベート大会が、曖昧な状況下で大会を開催されていた中での明文化であったので、一つの指針が生まれたこと。
- 怠惰な運営による悪質な大会が開催される可能性がほとんどなくなった。環境が整っていないグダグダな大会も姿を消し、洗練されたものだけが残る。
- 開催者側は【UBISOFT】のルールを盾に、今までは参加者に求めづらかった諸々の手続きを求めることができる。
- プライベート大会でも優秀なプレイヤーは公式に目を掛けられる可能性がある為、プレイヤーはプロや公式といった環境との距離が近くなる。
残念な点
まともな大会を開くとなるとある程度の金銭力と手間暇が必要になる為、気軽に開催することは難しくなった。学生や個人はかなり厳しい・・・
適用範囲の下限
参加者が17人以上の大会に適用する、など下限を設けてほしい。
ごくごくプライベートな大会に適用させたところで誰の得にもならないと思うのだ。
最後に
ルールを明文化した今回の【UBISOFT】の動きについて基本的に賛成だ。
今後はこのルールをテンプレートとし、ルールを明文化するタイトルは増えていくだろう。
大会や選手などは洗練される可能性は高いが、大会開催は一般的なものではなくなってしまう可能性も高い。
まだ、この方針が吉と出るか凶と出るかは分からない。プライベート大会の今後には要注目だ。