日本でesportsが流行るには、esportsが格好いいモノであると言う認知が必要だ。
その為に日本のesportsの「ダサさ」を払拭しなくてはならない。
今回はそんな改善点と改善方法を解説!!!
そこには意外な落とし穴が・・・
(2020/7/12)ユニフォームに関して不適切な記述がございました。特定のチームを揶揄・攻撃する意図はございません。不快な思いをされた皆様にお詫び申し上げます。
日本でesportsが流行らない訳
各タイトルのesports大会の視聴者数は、徐々に増えてきている。
しかし、流行っているかと聞かれたら首を縦に振ることはできないだろう。
この結果には、様々な要因が複雑に絡んでいる。(簡単にほどけるなら今頃流行っているはず・・)
その要因の一つとして、esportsに「格好いいイメージ」が無いことは大きく関係している様に感じる。
スポーツにしろ、音楽にしろ、文化的な側面を持つモノが盛り上げられる背景には、常にそれを「する」ことが「格好いい」に繋がっていた。
子供の頃、習い事をしたかった動機には、こうした思いがあったはずだ。
だから今、esportsをすることの格好良さを作ることが求められる。
日本のesportsはダサい!?
多くのインターネットやSNSでの意見では、
日本のesportsは「格好よくない」で留まらず、「ダサい」や「格好悪い」とむしろマイナスの評価をされている。
中身が大切であるとは言え、見た目から入るのが人間なので、どんなにesportsが面白いものであったとしても「ダサい」というオーラを纏っていたら、人は寄ってこないのだ。
esportsにあまり関心の無い人が、わざわざ「ダサい」とされていることをするだろうか?
するはずがない!!
故にこの問題の解決は急務であるのだ。
早速原因に触れておきたいところではあるが、まずは成功を収めている世界のesportsを見てみよう。
世界のesportsはどうなの?
何処となく「格好いい」という印象を受けるのは自分だけだろうか?
「ヴィジュアル」面に相当なお金を入れているのが分かる。
アパレル
esportsチームが稼ぐ方法として、この頃最も注目されているのが
「アパレル部門」である。
ユニフォームやTシャツだけを売る、文化祭の延長線上みたいな物販ではなく、
「豊かなデザイン力」や「大手アパレルメーカーとのコラボ」といった欲しくなるようなアイテムを売っている印象が強い。
「売れればいいな」ではなく、「絶対に売る」という意気込みが伝わる。
施設
世界のesportsチームの動きとして、急増しているのが格好いいチームの拠点を作ることだ。
狙いは自分たちのチームが、如何に格好いいことをしているかアピールするだけでは無い。
チームに所属する人々の働き甲斐を高める意味も大きくあると感じている。
「自分はこんな場所で働けているんだ」という気持ちは
この環境を失いたくないと言う「負けない為の動機」と自分達は格好いい仕事をしていると言う「自信」に繋がるのだ。
特に「自信」は重要だ。
何故なら「自信」は人の外見もいい方向に変化させるからだ。(胸を張ることができ、姿勢がよくなるなど)
写真
まずは写真の多さに気づくだろう。
その中には、ゲームに関係しないモノも多い。
意外と「ゲーム以外での選手の一面」というのもファンは見たいのではないか?
次に写真の上手さに気づくだろう。
「格好良さ」を伝える点でも、「物販」での売り上げを伸ばす点でも
写真の上手さは必要なのだ。
上は「Team Liquid」のストアの写真で、下は日本esportsのアパレル部門で有名な「Rash GAMING」のストア写真だ。
「Rash」も頑張っているが、「Liquid」の方に軍配が上がるだろう。
「Liquid」の方には、「写真の動き」と「日常の中での格好良さ」があるからだろう。
SNS
「Fnatic」のMagnet選手がいい例だ。
SNSと言うモノを「愚痴を言う場」としてではなく、「ファンとの窓口」として使っているのだ。
それも自分の第一言語では無い言語で、ここまでの対応をしているのだ。あっぱれ!
そして彼はまだ21歳だ(当時)。日本人は幼く見えると言われるが、それは外見だけではないだろう。
恐らく「Fnatic」には、SNS部門を管理する人がいる様には感じるが、日本にはそう言った意識はあるだろうか?
「ダサい」とされる要因は?
世界のesportsチームを見たうえで、核心に迫ってみよう!!!
なんて言ってはみたが、一目瞭然である。
「esportsの見た目」と「SNS運用」
この二つが致命的な程に欠けているので、ジメジメした日陰の印象を受けざるを得ないのだ。
では、どうやって改善すればいいのだろうか?
見た目の改善点
この点は意外と難しい話ではない。
求められるのは、「イケメン」や「美女」になることでは無いからだ。
そんなのは不可能だ。(整形以外では)
思い出して見て欲しい。
「高校デビュー」や「大学デビュー」した知り合いは、果たして皆整形をしていただろうか?
違うはずだ。
ただ「見られている」という意識を持って、身なりをきちんとしただけなのだ。
清潔感
この一点さえ改善が見込めれば、大分印象は変わるはずだ。
清潔感を出すためにも、お金も時間もそこまでかからない。
例えば、
- いつもより2、3千円高い美容室に行ってみる
- 髪をちゃんとセットする
- 髭はきちんと剃る
- 肌に気を遣う
- 良い姿勢を意識する
意外とこの程度でも印象をいいモノにできる!!!!
これは選手に限った問題ではない、esportsに関わる全ての人間が持つべき意識だ。
インフルエンサーやブロガーなどあまり表には出ない存在でも、ふとした時に「不潔」なイメージが明るみに出たら、esportsのイメージが悪くなるのは間違いないからだ。
髪色問題
清潔感のある髪型にする為に手間やお金を使うのは凄く良いことだ。
だが・・・・
髪を染めれば格好いいというのは捨てよう。
印象を残すために染めるのはOKだが、格好いいと思って髪を染めるのはやめておこう。
似合う奴ならいいが、大抵の日本人は黒以外似合わない。
かつて「我愛羅」みたいな髪色だった筆者が言っているので間違いない・・・
ユニフォーム問題
選手が露出する場は大会なので、ユニフォームが一番重要になってくる。
海外のユニフォーム
まずは海外のユニフォームを見てみよう。
なかなか格好いいものではないか?
日本のユニフォーム
では、日本は・・・?
カラフルすぎたり戦隊モノ風だったりスポンサーを無造作に並べていたりと、どうしても衣装に見えてしまうことが多い。
サッカーのユニフォームのように普段でも着たいと思えるデザインではダメなのだろうか?
フィジカルスポーツのユニフォームとまでは言わないが、子供がプロチームのユニフォームやTシャツを着て遊ぶようになってほしい。そういったところからesportsが根付いていくと思うのだ。
日本にもかっこいいユニフォームはある
上記は、日本のesportsチーム「JUPITER」のユニフォームだ。
スタジャンをユニフォームにするという一風変わった角度からのアプローチは、ユニフォームの格好の良さの幅を広げた様に感じる。
私はとても好きである。
ユニフォームというのも、選手同様にチームの顔になるので、他のチームもこの点はもっとお金をかけてもいいのではないだろうか?
ポーズ問題
上記は、「ラーメン屋ポーズ」として揶揄される、プロプレイヤーがとりがちなポーズである。
何処となく「ダサさ」は分かるが・・・・
他に何か無難なポーズはあるだろうか?
「命」だろうか、「ギニュー特戦隊」だろうか?
これは楽屋や登場でやるギャグではあるが、宣材写真でこれをやるのは正直「クソ寒い」ので
結局、「腕組」になるのだ。(ピースなども気が抜ける感じがする・・・)
では、この写真は「ラーメン屋」にみえるだろうか?
見えない。
人種の問題もあるとは思うが「正面腕組」、「格好いい背景」の影響が大きい様に感じる。
また、
「DeToNator」の様にポーズを逆にとらないのも手かもしれない。
しかし、「清潔感」や「ユニフォーム」の二つを改善する方が重要である。
どんなに加工しても、被写体自体は変えられないのだから!!!
SNS運用の改善点
多くの人は「見た目」に目が行きがちではあるが、「esportsのダサさ」の本質は「SNS運用」にあると考える。
今はどんなコンテンツも「動画配信プラットフォーム」と「SNS」での盛り上がりが重要である。
その中で「SNS」での印象が悪いのは如何なものだろうか?
そして、この点に関してはどのesports関係者も改善している様には見えない。
ここに世界との差が大きく感じられる。
esportsとtwitter文化
esports界隈で一番使われている「SNS」は「twitter」だ。
ゲームの試合やチームを募集する時によく使われるのはtwitterであった為、日本ではesportsとtwitterは距離が近い。
esports識者やプロプレイヤーのtwitter使用率や投稿頻度は非常に高い。
その為、使い方は非常に注意しなくてはならない。
発言 (選手編)
先日もあったが、多くのプロプレイヤーが自分の過去の投稿で首を絞める結果に至っている。
この話題は意外と直ぐに葬られていった。識者たちもあまり触れたがらなかったのだ。
だが、こうした歪さを残したままesportsが成長して良いはずないので、今回は敢えて触れた。
そして取り上げられていないだけで、際どい発言をしている人も多々いるのだ。
試しにプロプレイヤーのTwitterを覗いてみればすぐ分かる。
だからといって、真面目な投稿だけしろというのでない。
くだらない投稿も全然かまわない。
少なくとも自分がプロであって、「見られる存在」であることの自覚ある投稿を心掛けるべきだ。
個人配信者じゃなく、企業を背負っているのだから。
発言(esports識者編)
この話も選手に留まる話ではない。
インフルエンサー、ブロガー、アナリスト、評論家(自称)も気を付けなくてはならない。
何故なら、私が唯一esportsが嫌になる瞬間は、こうした人々の実に不愉快なツイートがタイムラインに表示される時だ。
自分のいるesportsはこんな人間の集まりなんだと考えざるを得ないからだ。
そんな彼らは人気がある為、有名人であれば何でも正しいと考えてしまう狂信者によって、殆どの投稿が拡散されてしまうのだ・・・
そこには当然、不愉快な投稿も含まれる。
結果、esports界隈全体が陰気の帯びたオーラを纏ってしまうのだ。
だから当然、彼らも「見られる存在である」という配慮が必要になる。
SNS改善方法
非常に単純なことだ
- 選手や識者はアカウントを分ける。
- チームはSNS管理部門を小さくても作る。
この二つで大分変わる!!!
アカウントを分ける
愚痴やネガティブな投稿をどうしてもしたいのなら、アカウントは分けよう!!
多少有名だとそのネガティブが広がってしまうのだから・・・
※ただし、裏垢では何を言ってもいいとは言うわけではない。
SNS管理部門の設立
「Fnatic」の様に、一番望ましいチームにおいてのSNS運用は「ファンとの窓口」になることだ。
現状の「個人配信者」の様なSNSから、生まれ変わるにはある程度のチーム側からの「テコ入れ」は必要だろう。
そこに金を投入する意味はかなりあると思う。
今回の「Six Invitational」で「Fnatic」が多くの人々に応援されたのには、彼らの「SNS戦略」が上手く働いたことが大きい。
まとめ
結局一番大切なのは、
「見られている意識」というものを持つことなのだ。
それはプロプレイヤーだけでなく、チーム運営、esports有識者といったesportsに関わる全ての人々が持たなければならないモノなのだ。
改善策も至って単純だ!!!
「見た目」の改善策
- 清潔感を心掛ける(例は上記を参考に!!)
- ユニフォームのデザインを改善
「SNS運営」の改善策
- アカウントを分ける
- SNS管理部門の設立
私達の心掛けからesportsを格好いいものにしていこう!!!!