社内向けイベントとしてのeスポーツの可能性とその時に採用すべき最適なジャンルやタイトルを紹介していきます。
【動画で解説】社内イベントにeスポーツが急増!? どんなジャンルやタイトルがオススメ?
はじめに
昨今のコロナウィルスの影響で多くのイベントが開催困難な状況になっています。
もちろん社内イベントなども例外ではありません。
そんな中「eスポーツを使った社内イベントを開きたい」という声は増えてきています。
今回は社内向けイベントとしてのeスポーツの可能性とイベントで使用するゲームのジャンルやタイトルを紹介していきます。
社内イベントにeスポーツ!?
社内イベントにeスポーツが向く大きな要因は参加のしやすさにあります。
オフライン開催はもちろんのこと、オンラインでも開催できるところに強みがあります。
特に現在のようなコロナウイルスによって、現地で集まるが難しい場合でも、オンライン開催であれば自宅からでも簡単に参加することができます。またイベントの様子を配信すれば、プレイヤーとして参加していなくても、その様子を視聴することで楽しむこともできます。
eスポーツには多種多様なタイトルがあるので、ご家族との参加や世代や肩書を超えた交流など、幅広い年齢層で楽しむことができます。
そんなeスポーツイベントの良さを最大限引き出すには、ジャンルやタイトル選びが重要になってきます。ここからはいくつかのジャンルを6つの要素で評価していきます。
評価基準
- 集客
- 分かりやすさ
- コスト
- 違反行為などの制御
- ※レギュレーション設定
- ※大会配信への寛容さ(法人の場合)
上記の5つの要素をもとにゲームのジャンルを評価していきます。
※レギュレーションとは
イベントを開催するに当たって必要なルールや規則を指します。
※大会配信への寛容さとは
ゲームに関する動画・配信はパブリッシャーによって規約が定められています。規約内容は基本的に個人と法人で異なり、法人の方が厳しくなっています。その中で大会配信が許可されている、もしくは許可されやすいかを評価したものです。
ジャンル別評価
シューティング
ソロもしくはチームでプレイするジャンルです。特定のマップで武器(主に銃)を使って、敵プレイヤーを倒すゲームとなります。勝ち負けは基本的に最後まで残っていた人が勝つか、ポイント制で勝者が決定されます。eスポーツの花形といえるジャンルです。
評価
- 集客:◎
- 分かりやすさ:◎
- コスト:〇
- 違反行為などの制御:×
- レギュレーション設定:×
- 大会配信への寛容さ(法人の場合):〇
集客:10代~20代を中心に人気があるジャンルです。一部タイトルは子供の影響で触れ始めた30代~40代も増えてきているなど、幅広い年代で楽しまれているジャンルです。集客の面ではかなり期待できると思います。
分かりやすさ:下は小学生から上は40代以上までの幅広い年齢層で楽しまれているということは、それだけゲーム性が分かりやすいということです。実際にプレイの経験がなくても、視聴だけで楽しめます。
コスト:タイトルによってばらつきはありますが、基本無料か有料でもお手頃な価格になっているものが多いです。イベントを機に始めるという人にも優しいと思います。
違反行為などの制御:人気であるが故に色々なプレイヤーがいるので、違反行為の制御は難しくなっています。ですが社内イベントの様な閉じた空間なら比較的取り締まりやすいと思います。
レギュレーション設定:比較的自由度の高いゲームが多いジャンルなので、詳細なレギュレーション設定もできます。細かく設定できるので、作り込むこともできますが、検証などをする必要もあるので作成に時間がかかります。
大会配信への寛容さ(法人の場合):法人でも大会配信はほとんどのタイトルで可能です。海外タイトルの方が緩い傾向があります。
タイトルの例
- Apex Legends
- Fortnite
- VALORANT
- PUBG
- Rainbow Six Siege
- スプラトゥーン
特にバトルロワイヤル系のタイトルが人気です。
10代後半から20代にかけての若者に人気のApex Legendsと小学生やその親御さんも一緒に楽しめるFortniteの2タイトルは勢いが凄いです。
他にもタクティカルシューティング系だと、PC専用タイトルになってしまいますが、VALORANTも非常に人気です。
MOBA
2つのチームに分かれてプレイをする陣取りゲームのようなジャンルです。キャラクターを操作して、相手を倒したり、拠点を破壊したりと多彩な戦略が勝利の鍵となります。
評価
- 集客:×
- 分かりやすさ:×
- コスト:〇
- 違反行為などの制御:〇
- レギュレーション設定:〇
- 大会配信への寛容さ(法人の場合):◎
集客:世界的には非常に人気のジャンルですが、PC対応のタイトルが多いので、ゲーム機で遊ぶ文化が強い日本ではあまりメジャーではありません。PCゲームを嗜む人が多い環境でなければ集客は難しいと思います。
分かりやすさ:戦略ゲームなのでキャラクター数やコマンドの数が多く、初めてこのジャンルを触れる人は少し難しいと感じるでしょう。
コスト:基本的に無料のタイトルがほとんどです。ですが、使用出来るキャラクターを解放するために課金が必要になることもあります(無課金でも解放できるが時間はかかる)。
違反行為などの制御:このジャンルでの違反行為は、ほとんどないので制御は基本的に簡単だと思います。
レギュレーション設定:多少設定する必要はありますが、違反行為が基本的に少ないので、そこまでは手間取らないと思います。
大会配信への寛容さ(法人の場合):このジャンルで有名なタイトルは基本的に大会配信は可能です。
タイトルの例
- League of Legends
- Dota 2
世界一のeスポーツタイトルであるLeague of Legendsが、日本でもこのジャンルでは有力です。少し難しいですが慣れていけば面白いタイトルだと思います。PCのみの対応です。
対戦格闘ゲーム
1対1での対戦形式です。自分の決めたキャラクターで相手を倒すというジャンルです。体力ゲージやダメージゲージなどで相手を倒す、もしくは場外に追いやるなどして勝敗を決します。
評価
- 集客:〇
- 分かりやすさ:◎
- コスト:△
- 違反行為などの制御:◎
- レギュレーション設定:〇
- 大会配信への寛容さ(法人の場合):△
集客:タイトルによって人気がある年齢層が違うので、ジャンル全体してみれば、かなり広い年齢層に支持されているジャンルであることが分かります。比較的集客はしやすいと思います。
分かりやすさ:1対1のプレイであり、勝利条件も簡単なので、プレイヤーとしても観戦者としても非常に分かりやすいジャンルだと思います。
コスト:基本的にどのタイトルも有料なので、オンライン開催の場合には、参加者側にソフトを負担してもらう必要があります。
違反行為などの制御:基本的に違反行為をする余地がないので制御は簡単だと思います。
レギュレーション設定:あまり設定することも多くないので比較的簡単だと思います。
大会配信への寛容さ(法人の場合):申請が必要な場合や許可されていない場合があり、かなり厳しいです。
タイトルの例
- ストリートファイターシリーズ
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
20代~40代のゲームセンターでよく遊んでいた人達からの熱い支持があるストリートファイターシリーズはこのジャンルの王道といえます。一方で大乱闘スマッシュブラザーズシリーズは任天堂作品なので、小学生~30代前半くらいまでの幅広い層に人気の作品です。対戦格闘ゲームではこの二つが特に人気です。
対戦カードゲーム
1対1で対戦するデジタルカードゲームです。勝敗は相手のライフポイントをどちらが先に0にするかで決まります。体力を減らすためにキャラクターカードや魔法カードを駆使して戦うゲームとなります。
評価
- 集客:△
- 分かりやすさ:×
- コスト:〇
- 違反行為などの制御:◎
- レギュレーション設定:◎
- 大会配信への寛容さ(法人の場合):〇
集客:人気のあるタイトルもありますが、ジャンルとしてはそこまでメジャーではないので、他ジャンルと比べると集客は正直微妙だと思います。
分かりやすさ:ある程度プレイを重ねてより楽しいと思えるジャンルなので、分かりやすさはイマイチかもしれません。全く知らない人が視聴するとあまり楽しめないかもしれません。
コスト:基本無料で遊べるタイトルが多いので、コストの側面では優秀だと思います。またモバイルでもプレイできるタイトルが多く、手軽に始めることができます。
違反行為などの制御:1対1であることや反則がしにくいゲームシステムなので、違反行為などの制御は比較的しやすいと思います。
レギュレーション設定:そこまで詳細な設定が求められないので管理しやすい方です。
大会配信への寛容さ(法人の場合):比較的寛容な企業が多いので大会配信はしやすいです。
タイトルの例
- Magic: The Gathering
- Hearthstone
- Shadowverse
eスポーツとして世界的に人気なのはHearthstoneですが、しかし日本ではShadowverseの方が人気です。
スポーツゲーム
対戦形式は1対1~大人数戦まで様々です。実際のスポーツを題材にしたゲームジャンルです。ベースとなるルールもスポーツと同じモノになるので、該当するスポーツに馴染みがある人にはプレイしやすいです。
評価
- 集客:〇
- 分かりやすさ:◎
- コスト:△
- 違反行為などの制御:◎
- レギュレーション設定:◎
- 大会配信への寛容さ(法人の場合):△
集客:題材となるスポーツの人気に依存するので、日本でメジャーなスポーツは集客が期待できますが、マイナースポーツは厳しいです。
分かりやすさ:基本的には実際のスポーツとルールは同じなので、題材となるスポーツを知っていれば、プレイヤーも視聴者も分かりやすいと思います。
コスト:ほとんどのスポーツゲームはモバイル版でない限り有料です。オンライン開催の場合には、参加者側にソフトを負担してもらう必要があります。
違反行為などの制御:反則がしにくいゲームシステムなので、違反行為などの制御は比較的しやすいと思います。
レギュレーション設定:そこまで詳細な設定が求められないので管理しやすい方です。
大会配信への寛容さ(法人の場合):申請が必要な場合や許可されていない場合があり、かなり厳しいです。
タイトルの例
- ウイニングイレブン
- FIFA21
- グランツーリスモ
- 実況パワフルプロ野球
日本で人気なスポーツの王道ともいえるサッカーや野球のゲームはとても好まれています。サッカーだとウイニングイレブンシリーズとFIFAシリーズが人気で、野球だと実況パワフルプロ野球が人気です。スポーツに関心のある人が多い組織だと、このジャンルは刺さりやすいかもしれません。
その他
Fall Guys、カニノケンカ、モバイル端末ゲームなど、これまでのジャンルに収まらないようなタイトルも多数あると考えます。これらはカジュアルなタイトルが多く、初めて方でもプレイしやすいものがほとんどです。
評価
- 集客:△
- 分かりやすさ:◎
- コスト:〇
- 違反行為などの制御:◎
- レギュレーション設定:◎
- 大会配信への寛容さ(法人の場合):〇
集客:カジュアルなイメージが強いので、eスポーツとして認知されていないことが多く、大会などの競技で人が集まるかは微妙です。
分かりやすさ:ゲームシステムがシンプルでとても分かりやすいタイトルが多いので、あまり触れたことが無い人でも楽しめます。
コスト:モバイルタイトルなどは基本無料であることが多く、有料のタイトルでも比較的リーズナブルなものが多い印象です。
違反行為などの制御:反則がしにくいゲームシステムなので、違反行為などの制御は比較的しやすいと思います。
レギュレーション設定:そこまで詳細な設定が求められないので管理しやすい方です。
大会配信への寛容さ(法人の場合):ほとんどのタイトルが法人でも配信できます。
タイトルの例
- Fall Guys: Ultimate Knockout
- Rocket League
- ぷよぷよシリーズ
- カニノケンカ -Fight Crab-
- 雀魂
- モンスターストライク
- パズル&ドラゴンズ
この中でもFall Guys: Ultimate KnockoutとRocket Leagueは、今後eスポーツとしても期待できるタイトルだと思います。操作やルールが簡単であり、大会モードも実装されていたりと大会開催の難易度は低いからです。
終わりに
以上、社内向けイベントとしてのeスポーツの可能性とどういったジャンルやタイトルがイベントに最適なのかというテーマでお送りしました。少しでも今後の参考になれば幸いです。
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