島根県にeスポーツ部が創設!! 立正大学淞南高校のeスポーツ部が凄すぎた!

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島根県の立正大学淞南高等学校にeスポーツ部が創設されることになりました。その式典に出席しましたので、その模様をお届けできればと思います。

はじめに

皆さん、高校の部活にeスポーツ部があることをご存じでしょうか。

島根県松江市にある立正大淞南高等学校は、島根県でも有名な文武両道の名門校です。特にサッカーと野球では全国大会に何回も出場する高校です。

その高校に4月からeスポーツ部が創部され、ロケットリーグでもベスト8位に入るなど、快挙を見せています。

式次第

式典は以下のように進行しました。

第1部

  1. 開式宣言
  2. 学校長挨拶
  3. 来賓紹介
  4. JHESEF 祝辞
  5. NASEF 祝辞
  6. 生徒 お礼の言葉
  7. 閉式の辞

第2部

 EGスクール芸能コース トレーニングデモ

  • 声優アテレコ
  • 歌手による生演奏

第3部

 「ぷよぷよ」を使ったクラス対抗eスポーツ体験

式典内容

学校の式典と聞くと入学式や卒業式などをイメージする方も多いかと思いますが、今回の式典はとても魅力的な内容でしたので、特に印象的な場面を記載したいと思います。

生徒のお礼の言葉

生徒の永田涼介さんのお礼の言葉が特に印象的でした。

冒頭から中学生時代の自分に問いかけるメッセージから始まり、高校生とは思えないような堂々とした発表で、みんなの心を掴んでいました。

射撃部とeスポーツ部の掛け持ちして、優秀な成績を残せたのは彼のような存在があったからだと感じました。

EGスクール芸能コース トレーニングデモ

EGスクールの芸能声優(甲斐大地さん)とミュージシャン(川原光貴)がZOOMを使って、生徒の前でアテレコと弾き語りを披露しました。

自分がもし高校生で大人が本気で色々なことに取り組む式典があったら、どんなに刺激的で興奮するのかなって思いました。

「ぷよぷよ」をつかったクラス対抗eスポーツ体験

式典の最後にeスポーツ部のロゴが入ったクリアホルダーが生徒全員に渡されていました。

そのクリアフォルダーには、eスポーツのクラス対抗戦に参加できる券がランダムで入っており、優勝したチームには全員にパンが配られる仕組みになっていました。

どのクラスも本気で自分の代表選手を応援して、勝ったクラスからは歓声があがっていたことが印象的でした。

畑山先生へのインタビュー

また今回は担任の畑山先生にインタビューすることができましたので、そちらも記載します。

Q1:eスポーツ部創部にいたった経緯をお教え下さい。

畑山先生 (以下「畑」):本年2月教頭より「eスポーツ部を作るので顧問をやらないか?」という話がありました。

翌週くらいに島根県eスポーツ連合主催のeスポーツに関する説明会が開催されるとのことで、教頭と二人で話を聞きに行き、はじめてeスポーツというものを知りました。

後から数年前から構想があったと聞いていますが、顧問の配置やパソコンの準備が難しく保留になっていたそうです。

私自身は、元々陸上競技部の顧問でしたが、この春卒業した3年生が最後の部員となり陸上部に在籍する生徒がいなくなったことから、顧問を断る理由がなく引き受けることになりました。

Q2:親御さんへのご理解はどのようにされていますか?

畑:寮生活をしている生徒が多く、部活動に力を入れている学校なので、部活をすることに関しては、特別説明はしていません。本人たちからの情報でおそらく充実感があったと思うので、特に保護者からの質問なども頂いていません。

ウェブサイトやSNSでの情報発信は定期的にしていますが、特段それ以上のアプローチもしていません。何かあれば、直接保護者と対話するか担任を通して連絡したりはしています。

Q3:周りの先生の反応はどうでしたか?

畑:めまぐるしく活動がスタートし、部室が完成していく中で、声をかけてくださる先生方は多くいました。もともと広報の仕事をしている関係で、他の先生方とも積極的にコミュニケーションをとっていました。

全国大会に出場することが決まると学校全体で喜ぶという伝統があったので、学校全体でeスポーツ部の快挙を喜んでもらえた時は嬉しかったです。

今回のeスポーツ創部記念式典で、今まで聞いていたけどよくわからなかったという先生方が多かったと思いますが、「こういう活動をしていたのか。eスポーツの可能性や取り組みが少し分かった」と言っている先生方もいましたので、本当の意味で理解していただいたのだと感じています。

サッカー部の先生方からは創部5ヶ月で全国大会出場ということで、「早すぎる。飛ばし過ぎ」と言われた時は、嬉しかったです。

全国で活躍している部活動を携わっている先生方ばかりですので、学ぶことは多く、それを取り入れたら勝てたというのは内緒です。笑

Q4:今後生徒がどのように活躍していってほしいですか?

畑:まずは、大会に向けて練習をしてほしい。

eスポーツをやる以上個人の技術の向上は必須だと思います。そして、戦術や相手を意識したプレイなどをうちで練習したら、どんな人でも勝てるようになる仕組みを作っていきたいです。

また、いろんな業種に興味を持って欲しいです。

eスポーツは他業種と繋がる最高のツールなんで、そこをうまく使いこなして、コミュニケーション能力を磨いて欲しいです。

そして、最後は国境を超えられる語学力を身につけて欲しいです。

英語でもフランス語でもポルトガル語でもなんでも翻訳機能を使ったら、ある程度会話ができるというように、コミュニケーションをeスポーツをしながらチャレンジして欲しいです。

Q5:今後の先生自身の目標をお教え下さい。

畑:まずは、部員を増やすこと

島根県や松江市にもゲーム好きはたくさんいると思います。そういう人が淞南に来て、練習してeスポーツプレーヤーになる。そういう伝統を作ることで、自ずから大会でも勝てるようになると思います。

大会は全国大会に初年度で出場できたことはラッキーだと捉えて、もう一度全国大会出場を目指したいです。そして、次は全国大会で勝ちたい。出るからには、「日本一」が目標ですが、勝てる組織、チームを作りたいです。

二つ目が、松江市で大会を開きたい

先代の理事長から名前をとって「岡崎功杯」がいいかなと思ってますが。なんでもいいです。全国から挑戦者を募って大会を開催したいです。そのためにも行政にも地元の企業にもスポンサーになってもらわなければいけないと思っています。

生徒がワクワクすることを大人が仕掛ける。これをやらないといけないと感じています。そうすれば勝手に生徒は、また「畑山が面白そうなことやっているな。」とか、「また何か企んでいるな。」でも、そういうの自分もやりたいと思ってくれるようになると考えています。

生徒がうらやましいと思えることを、大人が楽しみながらどれだけ見せてあげられるかが重要だと思いますし、eスポーツならそれがしやすいと思います。そういう活動の場をeスポーツで実現できればと思います。

ありがとうございました。

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