毎年4月になるとどの会社も新入社員が入ってくると思います。esports DOGAを運営するアーザスも今年5名の新入社員を迎えることになりました。その中で一番経営者を悩ませるのが新入社員研修です。
今年のアーザスはとても挑戦的な新入社員研修を実施しています。
その名も・・・「eスポーツで新入社員研修!」
まだ研修の最中ではありますが、人事や研修にお悩み方のご参考になれば幸いです。
なぜ新入社員研修にeスポーツを使おうと思ったのか
研修で即戦力を期待するのは難しい
会社が新卒を迎え入れる際に必ずやらなけらばならないもの、それが研修です。外部に委託したり、自社で研修カリキュラムを作ったり・・・と頭を悩ませていると思います。
ここ数年は弊社でもプログラミングの外部研修を実施しており、YouTubeでおなじみDiv社の「テックキャンプ」を導入していました。研修内容自体は良いのですが、学んだプログラミング言語が現場の仕事に直結しないという悩みや、コストが課題となっていました。
1人あたり数十万円、数名いる場合は数百万かけてまで研修費用をかけて、いざ現場につかせても即戦力にはなりません。
チームで仕事を経験させる
どんな新入社員研修にすべきなのかずっと考えていました。そしてこんな結論に達しました。
新人研修で必要なのは「チームで仕事を経験する」ことではないだろうか
それをeスポーツを研修に使うことで実現できるのでは!?と思い至ったわけです。
研修内容
- 1. マナー研修
- 2. セキュリティ講習
- 3. PC基本操作
- 4. Office製品の基本操作
- 5. ハードウェア構成学習
- 6. ソフトウェア学習
- 7. 構成管理学習
- 8. プログラミング学習
- 9. プログラミング実践
- 10. eスポーツ大会開催
社会人として最低限必要な内容を入れる必要があるため、1~8までは普通の研修内容です。
9と10にeスポーツ要素を盛り込んでいます。
9. プログラミング実践
「ぷよぷよプログラミング」を使いました。
ぷよぷよを新規に作る経験はもちろん、既存のぷよぷよのプログラムを自分なりにカスタマイズし、その内容をプレゼンしました。
無機質で楽しくないプログラミング教材ではありませんので、構えずにプログラミングに臨めます。また、言語はしばらくは陳腐化しないJavaScriptで、カスタマイズすることで他人のコードを読み解く経験ができます。
最初は「ぷよぷよ?」と思っていましたが、意外にプログラミングで大事な要素が詰まっており、入り口としてかなりおすすめできます。
10. eスポーツ大会開催
新入社員だけでeスポーツ大会の「企画立案」から「大会当日の運営」まで全て行います。
やらなければならない主要な要素だけでもこんなにたくさんあります。
- チームビルディング
- 企画立案
- 計画作成
- 課題管理
- ミーティング
- 集客
- 社内稟議
- 機材調達
- 環境構築
- テスト
- 大会当日の運営
- フィードバック
大会は1度だけではありません。3回開催することでフィードバックを活かし改善につなげます。
実際に新人にやらせてみた感想は?
eスポーツを使った新入社員研修は大成功です。
1回目の大会はロケットリーグで3人1組(1名は新入社員)で交流戦を実施しました。新入社員と先輩社員がより深い交流ができ、とても有意義な研修内容だったと思います。
新入社員にありがちなのが「同僚とはコミュニケーションが取れるがそれ以外の先輩社員や他の社員とコミュニケーションが取れない」という悩みです。
新入社員は社会人としてどう立ち振る舞ったら良いかということが分からないものです。それを自分たちの好きなゲームを通して、「どうしたら多くの人に楽しんで参加してもらえるか?」、「どう仕事としてとらえるか?」を考えさせることが重要です。
もちろん今後は配属先で色々な業務を覚えていく必要があると思いますが、新入社員同士で一つの目標に向かってやり遂げたことは、彼らにとって一生に一度しかない良い経験だったのではないでしょうか。
第2回はHalo Infiniteです。乞うご期待!
最後に
スポーツ大会の企画~運営には、仕事を円滑に行う上で必要な要素がたくさん詰まっています。
「eスポーツを使った新入社員研修」
「eスポーツを使ったプロジェクト管理」
など、eスポーツを使った社員研修にご興味がある方は お問い合わせフォーム からお気軽にご連絡をお願いします!