今回は、突如発表されたUBIによる最新バトルロワイアルゲーム「Hyper Scape」の詳しい紹介と今後の可能性について触れていきたい。
はじめに
今回は、突如発表されたUBIによる最新バトルロワイアルゲーム「Hyper Scape」の詳しい紹介と今後の可能性について触れていきたい。
概要
UBI(Tom Clancy`s Rainbow Six Siege、ASSASSIN’S CREED)によるバトルロワイアルゲーム。フィールドに落ちた武器や特殊アイテムを駆使して、最後の1チームor最後の一人になるまで生き残ることが基本的な勝利条件となる。リリースは2020年中。
βテスト期間
2020年 7月 3日1:00 JST~2020年 7月 8日15:59 JSTの期間において、βテストを行っている。およそ2か月間行った「Valorant」と比べると少し短い。恐らく、単発のβテストを何回も刻んでいく様に思われる。そして今回、残念ながら我らが日本は参加対象地域から外れている。
対象国は以下の通り
オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、UK、USA
特徴
世界観
「ネオ・アルカディア」と呼ばれるSF調の未来の都市が舞台である。高層の建物が多く、今までのバトルロワイアルではあまり見られなかった「上下の戦い」や「室内での戦い」が起こりやすい。
ハック(アイテム)
「ハック」とは入手すると使用出来る様になる特殊能力である。ゲームを有利に進める為には、「ハック」をより効果的に使えるかが鍵となる。プレイヤーは以下の中から最大二つの「ハック」を所持することが出来る。「ハック」はフィールド上に散らばっているのを拾うことで入手できる。ただし一度使用すると、再度使用するまでに時間がかかる。
テレポート
任意の場所に瞬間的に移動するというよりは、どちらかと言うと高速移動に近い。移動できる距離はそこまで長くない。上下左右どの方向にも使えるので、使い勝手はよさそう。
スラム
ハイジャンプができ、着地時に衝撃波で周囲にダメージと与える。高い位置に瞬時に移動できることは、狙撃や緊急回避と言った攻守ともに力を発揮することを意味する。
ヒール
使用すると一定範囲にいる自分や味方を回復する。徐々に回復していくモノである。バトルロワイアルにおいて回復はほぼ必須なので重宝される。ただ範囲回復なので、使用する場所は重要である。
ウォール
一枚の壁を張ることが出来る。一度に一枚しか張れない分、中くらいのビル程の高さと中々壊せない程の強度を誇る。防壁として使うのもよし、足場として使うのもよしと使いこなせる様に汎用性が高い。だが使うタイミングは難しい。
インヴィジブル
名前の通り、一定時間姿を消すことが出来る。消している間、武器は使用できない。撤退時や裏取りをする時に最適である。
マイン
設置した地雷に敵が一定距離近づくと、敵を一定距離追尾し爆発する。設置タイミングは非常に難しい。基本的に撃破よりも、索敵や距離感を離すときに使われそうである。
アーマー
装備すると有り得ない硬くなる。アーマー使用時の敵を削るのは至難の業。しかし一定時間しか使えないので、使い時は重要。
リヴィール
一定範囲の敵の場所を把握できる。遮蔽物越しでも視認できるので、待ち伏せなどを回避できる。ただリヴィールによって敵をスキャンした際は、敵にもその通知が行く。
ボール
最も謎な「ハック」である。ボールに変化し跳ね回る。跳ねた時の高さは、「スラム」程ではないが高い。また硬度も高く、かなり撃ち込まなくてはボール状態を解除できない。終盤戦でクラウンを取ってから、ボールとアーマーで粘られるとなかなかキツイ。
勝利条件
通常のバトルロワイアルでは、最後まで生き残ることで勝利となったが、「Hyper Scape」にはもう一つの勝利条件が存在する。それはゲームの終盤になると現れる「クラウン」を45秒保持することだ。
今までにはない、二つ目のルールの追加によって戦略の幅も広がることだろう。
Twitch 連携
ゲームと配信の関係を強く意識している今作は、Twitchでの配信がゲームに影響を与える仕組みを作っている。
ゲーム内で発生するイベント、下記の様な要素がバトルをより盛り上げる為に用意させていて、この中のどれを発生させるかをTwitchでの配信における投票で決めることができる。
- リヴィール (一定時間参加者の位置が分かる。)
- ロウグラヴィティー (名前の通り重力が軽減され、ジュアンプの高さと滞空時間が伸びる)
- サプライクレート (武器やハックが入った箱が出現する)
- インフィニットアモ (武器の弾数に制限が無くなり、リロードの速度も上昇する。)
- ヘルスキット (少量の回復を受けられる)
- エクストラジャンプ (ジャンプが更に2段階増える。デフォルトで2段ジャンプなので4段まで出来るということだ。)
- クールダウンアクセラレーター (ハック再使用までの時間が短くなる)
ほぼロウグラヴィティーが選ばれているのが現状である。
武器
武器もかなり個性的だ。今までのバトルロワイアルに登場した様な系統の銃の他、範囲的に攻撃できる銃も多々ある。
更に同じ銃を融合させることで、進化させることが出来る。(上限は5回まで)
各種武器のダメージ量とマガジン
名前 | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | |
D-Tap | 5 | 5 | 5 | 5 | 6 | 15 | 17 | 18 | 20 | 23 | |
Riot One | 26 | 29 | 31 | 34 | 38 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | |
Komodo | 20 | 20 | 20 | 20 | 25 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
Skybreaker | 50 | 57 | 65 | 72 | 80 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
Salvo EPL | 25 | 25 | 25 | 25 | 31 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
Mammoth MK 1 | 75 | 75 | 75 | 75 | 105 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
Ripper | 11 | 11 | 11 | 11 | 13 | 23 | 26 | 28 | 30 | 36 | |
Hexfire | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 150 | 180 | 210 | 240 | 270 | |
Protocol V | 50 | 58 | 65 | 73 | 80 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
プラットフォーム
以下の3種類である。クロスプラットフォーム制を導入するかのアナウンスはまだされていない。
- PC
- PlayStation 4
- Xbox One
PC推奨スペック
- 必須スペック:(Low settings, 1080p @ 60fps)
- Intel Core i3 3220 or AMD FX-4130 with 6 GB RAM
- Nvidia GTX 660 or AMD Radeon HD 7870 with 2 GB dedicated VRAM
- 推奨スペック:(High settings, 1080p @ 60fps)
- Intel Core i7 4790 or AMD Ryzen 5 1500X with 8 GB RAM
- Nvidia GTX 970 or AMD Radeon RX 480 with 4 GB dedicated VRAM
- 上位スペック:(Ultra High settings, up to 4K @ 60fps)
- Intel Core i9 7900 X, AMD Ryzen 5 PRO 3600 with 16 GB RAM
- Nvidia 2080Ti or AMD Radeon RX 5700 XT with 11 GB dedicated VRAM
ビジネスモデル
最近流行の基本無料&有料バトルパス(限定スキンなど)のコンボだ。更に「Hyper Scape」の配信を見るだけでも、バトルパスの進行度早める仕組みも計画中らしい。
批評・比較(他バトロワタイトルと)
今までのバトルロワイアルの継承点
- 能力系バトルロワイアル(Apex)
- 与えたダメージが画面に映る(Apex)
- スクワッドは3名(Apex)
- FPP(Apex&PUBG)
- バトルパス(全て)
- 撃破時に倒した相手のアイテムが散らばる。(Fortnite)
- 使用するキャラクターの性能に違いはない。(Fortnite,PUBG)
- ソロモードがある。(Fortnite,PUBG)
やっとボッチを救済してくれるゲームが出たことを嬉しく思う。
異なる良い点
- 敵のHPバーが見える
- 仲間の復活は敵を撃破した位置で行う
- 撃破されても、霊体状態(エコー)で動き回れる
- 安地外エリアの建物が消滅する
- 勝利条件が二つ
- 武器の融合
- Twitchとの連動
終わりに
面白さと競技性の二つを兼ね備えたゲーム性を「Hyper Scape」は持っている。単にゲームとしても、esportsとしても大きな可能性を感じる程だ。
間違いなく、今一番配信開始が待ち遠しいゲームだ。