はじめに
このブログは前々回~前回の続きとなっています。
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(中編はコチラ)
弊社はこれまで交流を目的とした様々なイベントを運営してきましたが、先日、「ハイブリッドイベント」の運営をする機会が訪れました。弊社としても成長の機会になったイベントの経験を、備忘録も兼ねてご紹介いたします。
「どうやってイベントを成功させたのか?」
「どうやって準備をしたのか?」
この点について、「成功した点(Keep)、課題点(Problem)、今後の改善点(Try)」の観点から、実施ノウハウをお教えします。
「第三者に配信しながらオンライン会場とオフライン会場を設けたゲーム企画をやりたい!YouTubeでよく見る某ゲーム大会みたいに!よし、まずは情報収集だ!」とお考えの方の参考になれば幸いです。
ブログも今回でラスト、「今後の改善点(Try)」をお伝えします。
より良いイベントを届けるために、改めて答えを出しました。それではどうぞ✨
「今後の改善点(Try)」とは?

課題点はありつつも、参加者様からは全体的に高評価をいただいたハイブリッドイベントでした。
より良いイベントを今後実施するためにも、今回の改善点をまとめました。
①予備機材の十分な確保
②配線を隠す床マットを追加購入(安全対策&設営効率化)
③音声トラブルの対策
④Discordとゲームホストの運用方法
1つずつ、簡単に説明していきます。
①予備機材の十分な確保
項目そのままの意味になりますが、ハード面の不具合に備え、各機材の予備は数台ずつ用意する必要があります。機材トラブルは予測不可能であり、いかなる現場でもスムーズな運用を維持するためには、十分な数の予備機材を確保しておくことが不可欠です。
・データのバックアップは複数のストレージ(クラウドや外付けHDDなど)に保存しすぐ取り出せるようにしておく
・OBSの設定を入れたマシーンを2台用意する
・長時間使用する機材のバッテリーは、すぐに交換できるようにしておく…等
機材の予備を用意することは、運営の安定性を高めるだけでなく、予期せぬトラブルへの迅速な対応力を確保することにもつながります。
大きいサイズのものは大変ですが、「万が一」を想定し、可能な限り予備を確保しておくことが重要です。
②配線を隠す床マットを追加購入(安全対策&設営効率化)
オフライン会場を用意するにあたり、会場への安全性が求められます。また見栄えも大切です。
今回配線の上に、以下のマットを使ったのですが、養生テープでコードをとめるよりも見栄えが変わり、配線隠しも楽になりましたのでオススメです。
③音声トラブルの対策

規模感によっては音声操作をする担当が必要です。
BGM、ゲーム音、司会者のマイク、インタビューマイク、オンラインの人が勝ったときのインタビュー方法、それを配信にも載せるし会場にも聞こえるようにする、インタビュー時のハウリングしないためには…。
ここも掘り下げると、沢山考えることがありました。
会場環境も考慮した上で、今回私が考えた配線図は以下です。(他にも配線のやり方はあると思いますのでご参考程度に)

音響担当とは「このとき、音はこうなってほしい」って書いた進行台本の読み合わせ等もしておきましょう。
あとは、当日配信音声の常時モニタリング担当者を配置(実際の配信音声を聞く人)がいると、安心です。
配信に音が流れていないのは、悲しい状態ですからね…。
④Discordとゲームホストの運用方法
オンラインイベントをやる時、Discordを使ったイベントが多いかと思います。
今回Discord担当は2名配置していて、それ自体は良かったのですが…1人がホスト2台分、Discord2部屋分を担当したことが問題でした。
担当者からするとかなりの作業量とややこしい分担になっていたようで…。
運用方法としては、1ホスト1Discordといった「マッチ単位」で分けると、1人で一貫して完結できるのでよい結果になります。

どうしても複数お願いするしかないのであれば、Discord作業が効率的にできるよう、例えばbotを活用し運用しやすくすると、良いかもしれません。(予選突破者管理表の作成や、ロール付与など)
便利なbotがあるか探してみるのはありですね。
あとはDiscordに限らずですが、リハーサルは可能な限りたくさんやっておきましょう!
まとめ
全3回にわたり備忘録をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
オンライン×オフライン融合イベントの成功には、「事前準備」「技術対策」「運営体制の強化」が重要でした。
特に、
✅ 会場の下見と回線チェック
✅ 緊急時対応ルールの整備
✅ 役割分担とサポート体制の確保
✅ 配信機材&インターネット環境の最適化
✅ スムーズな情報共有と進行管理
を徹底することで、比較的スムーズで快適なイベント運営が可能になると思います。
何はともあれ、色々考える際は一人で抱え込まず、複数人でタスクを洗い出し、必要な人員配置を検討するところからをオススメします。
お客様も私たちも、人がいることで開催できるイベントですからね。
ゲームで人と人が繋がる時間を有意義に過ごしてもらえるよう、私も今回の経験を活かして、さらなるイベントの質の向上を図っていけるよう頑張ります🎮✨

もしeスポーツイベントにご興味・お困りごとがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!
ぼんやりとしたイメージでも大丈夫です。運営のお力添えも可能です。
それでは、ここまで見ていただきありがとうございました!