株式会社アーザスです。
Nintendo Switch 2で大人気の『マリオカート ワールド』。進化したグラフィックや新システムにより、イベント運営の現場でもこれまでの「マリオカート8 デラックス」とは異なるノウハウが求められています。
今回は、弊社が実際にイベントを開催して見えてきた「大会運営を円滑に進めるための実戦的ノウハウ」を解説します。
はじめに
『マリオカート ワールド』は、従来の仕様を引き継ぎつつもいくつかの変更があり、注意すべき点があります。
基本的な運営の流れについては、過去に投稿したこちらの記事も併せてご確認ください。
「完全オフライン開催」推奨

『マリオカート ワールド』のイベントを企画する際、「マリオカート8 デラックス」と同様にオンライン観戦モードが実装されていないことに注意する必要があります。
これによりオンライン大会とは異なる運営アプローチが求められます。
オンラインは配信・会場モニターへの映像出力に制約がある
オンライン大会の場合、運営者が「観戦枠」としてレースに参加し、各プレイヤーの視点を切り替えて配信するのが一般的です。しかし今作にはその機能がありません。
そのため以下のような制約が生じます。
- 視点の固定: 配信や会場のメインモニターに映像を映すには、「実際に走っているプレイヤーのSwitch 2」から直接HDMIで映像を取り出す必要があります。
- 実況の難しさ: 遠隔地のプレイヤーの画面をリアルタイムで高画質にキャプチャする手段は限られておりハードルが高いため、実況・解説を交えたイベントを行うにはプレイヤーが会場に揃っていることが大前提となります。
クオリティの高い配信
観戦モードに頼らず、クオリティの高い大会運営やライブ配信を実現するためには、会場での物理的な有線接続が大きな鍵となります。オフライン環境だからこそ可能になる、技術面でのメリットは主に以下の2点です。
- 低遅延と高画質: オフライン会場であれば、各選手のSwitch 2からキャプチャボードへスルー出力することで、遅延のない競技環境と、劣化のないクリアな配信映像を両立できます。
- 複数画面のスイッチング: 会場に全端末が集まっていることで、1位の選手の画面、注目選手の画面、あるいは4分割画面などをスイッチャーで自在に切り替える「プロ仕様の映像演出」が可能です。
オフラインだからこそ生み出せる「熱狂」
映像技術的な理由だけでなく、観戦モードがないからこそ「集まる価値」が高まります。
- 同時性の共有: ゴールした瞬間の歓喜や、アイテム一つで順位が入れ替わる興奮を、選手と観客が同じ場所で共有できます。
- 機材トラブルへの即応: 万が一の接続トラブル時も、オフラインであればその場ですぐにLANケーブルの差し替えや再設定が可能であり、イベントの中断リスクを最小限に抑えられます。
安定運営の鍵「LANプレイ」

多人数が一度に集まる会場では、無線(ローカル通信)は混信しやすく不安定になりがちです。最大24台まで有線LANで接続可能な「LANプレイ」での運用を強く推奨します。
LANプレイのメリット
- 通信の安定化: 混信によるラグや切断を最小限に抑えます。
- 多人数接続: ローカル通信(最大8台)を超え、最大24台まで同時接続が可能です。
有線LANルーターが必要

全てのSwitch 2を有線LANルーターに接続します。ルーターをインターネットに接続する必要はありません。
設定手順
- 隠しメニューの表示: ゲームモード設定画面で、「Lスティック押し込み + L + R」を同時入力。
- モード切り替え: 「ローカル通信」が「LANプレイ」に変われば成功です。
- ホストの作成: 1台がグループを作成し、残りの端末が参加します。
ゲーム内の解放要素
大会では参加者が同じ条件でコース・キャラクター・カートを選べる必要があります。しかし複数台のSwitch 2を1つずつ手動で解放するのは時間がかかります。ここでは「連射コントローラー」を活用した自動解放の方法をご紹介します。
隠しコース「レインボーロード」

初期状態で解放されていないのは レインボーロード のみです。解放条件は「VSレースの7つのグランプリをプレイすること」ですが、下記のキャラクター解放の手順を辿れば自然と解放されます。
キャラクター(全18体)

キャラクターの解放条件は大きく分けて2種類あります。
① グランプリ完走(7種類)
7つのグランプリを最後まで走ることで順次解放されます。
「オートアクセル」と「ハンドルアシスト」をONにし、連射コントローラーでAボタンを連射固定すれば、150ccクラスを自動で完走してくれます。1つ終わるごとに次のグランプリを選んで放置しましょう。
② カメックの変身効果(11種類)
新アイテム「カメック」の魔法で変身したキャラクターが解放されます。
おすすめ設定:
- アイテムスイッチ: カメックのみ
- CPU: よわい(変身させやすくする)
- 人数: 可能なら4人プレイ(変身の試行回数を増やす)
特定のコースでしか出ないキャラ:
- ピーチビーチ(ポイハナ)
- ショーニューロード(バサバサ)
- ホネホネツイスター(フィッシュボーン)
- DKうちゅうセンター(リフトン)
- リバーサイドサファリ(ツッコンドル)
- おばけシネマ(テレン)
- キラーシップ(プー)
カート(全40種のうち29種)

コインを100枚獲得するごとにランダムで1台が解放されます。合計3,000枚のコインが必要です。
おすすめ設定:
- コース: キラーシップ(道幅が狭いためコインを回収しやすい)
- アイテムスイッチ: ハテナブロックのみ(コイン獲得)
- CPU:つよい(下位を走るため)
- 人数: 可能なら4人プレイ(全プレイヤーのコイン獲得数がカウントされる)
【重要】運営者が知っておくべき「新仕様」の罠
『マリオカートワールド』には、大会運営時にミスに繋がりやすい仕様がいくつかあります。
インターバル(休憩時間)

- インターバルを途中で切り上げることができません。
- ホストが「ルール変更」すると、それまでの合計ポイントがリセットされます。リザルト画面での集計を行っている場合は要注意です。設定を変えずに「OK」を押しただけでもリセットされるため、確認のみの場合はBボタンで戻りましょう。
コース選択

今作では「スタート地点」と「ゴール地点」の2つのコースを選択します。
- 同じコースを選んだ場合、そのコースを3周します。
- 別のコースを選んだ場合、その間が「道中コース」で繋がります。
新モードの追加

本作より「サバイバルモード」が追加されました。
最大24名で走り、各レースで下位4名が脱落します。1名になるまで続きます。
ホストが脱落してもレースは継続され、権限が自動で引き継がれるため、管理が容易です。
チーム戦

今作から最大4チームまでの色分けが可能になりました。
- ポイント表示: 個人ポイントとチーム合計ポイントが同時に表示されるため、チーム戦の表彰がスムーズに行えます。
おわりに
『マリオカート ワールド』は、多人数接続の強化やチーム戦の細分化など、よりイベント向きの進化を遂げています。特にLANプレイを活用した24人同時対戦は、会場を大きく盛り上げること間違いありません。
本記事のノウハウが、皆様のイベント運営の助けになれば幸いです。 「協力してイベントを開催したい」「運営を丸ごと依頼したい」といったご要望がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!


