2021年11月28日、群馬県高崎市にあるGメッセ群馬で「全日本eスポーツ実況王決定戦」が開催されました。群馬県主導で、しかも「実況王」というちょっと風変わりな大会でした。
今回は大会の紹介と、主催の群馬県庁の関係者の方のインタビューをお届けします。
全日本eスポーツ実況王決定戦
全国で初めてeスポーツイベントや配信には欠かせない「実況」にスポットを当てた、県主導で開催された大会です。
動画での予選審査を勝ち抜いた8人が「初代実況王」の座をかけてトーナメント型式で対戦しました。
対戦方法
対戦する選手同士が同じ試合映像に対して実況を行い、その技術や盛り上げ方などの総合的な内容を審査員5人の合計点数(500点満点)で審査が行われました。
ゲームタイトル
League of Legends
大会アーカイブ
大会結果
初代実況王に輝いたのは『syouryu』選手!
457点/500点という高得点での優勝となりました。 syouryu選手には群馬県副知事の宇留賀敬一氏からトロフィーが贈られました。
インタビュー
今回はそんな「全日本eスポーツ実況王決定戦」を主催した群馬県庁の方とお話する機会に恵まれました。
ナカシー(以下「ナ」):
eスポーツ課ができた経緯や体制を教えてください。
群馬県庁の方(以下「群馬」):
eスポーツを活用し、eスポーツの魅力が持つ可能性を「まちづくり」「ひとづくり」「しごとづくり」を進める地方創生や、本県のブランド力向上に結び付けようと「eスポーツ」を冠する新たな組織「eスポーツ・新コンテンツ創出課」を創設しました。課内には「eスポーツ係」「新コンテンツ創出係」「地域プロデュース係」の3係があり、13名で運営しています。
ナ: eスポーツ課で苦労していることや、現在の課題は何ですか?
群馬:eスポーツの新時代が来た!ともりあがって来てはいるものの、まだまだ幅広い世代に対してeスポーツが浸透していません。eスポーツの可能性を継続して発信していくことが大切だと思っています。
ナ:ゲームという分野において教育・学校側への理解を得るためにどんなことを実施していますか?
群馬:eスポーツに関する正しい知識を広めていくために、学校関係者や保護者向けにゲーム依存に関するシンポジウムを開催しています。また、eスポーツを通じて人間的な成長を促す「教育的eスポーツ」を推進するため、アメリカを中心に活動するNASEF(北米教育eスポーツ連盟)と連携したフォーラムを開催しました。
【湯けむりフォーラム2020】みんなで話そう!ゲームのこと~eスポーツからゲーム依存まで~
【湯けむりフォーラム2021】教育的eスポーツとは?
ナ:最後に一言お願いします。
群馬:本県では、eスポーツを活用し、地方創生や本県のブランド力向上に取り組んでいます。今回開催する「全日本eスポーツ実況王決定戦」のほか、19歳以下を対象とした「U19 eスポーツ選手権」など様々な事業を実施していますので、ご覧いただければと思います。
ナ:本日はありがとうございました。